住みながら売る時

今住んでいる不動産の売却を検討する場合、引っ越しをしないまま売却活動を進めたいとお考えの方は少なくありません。
売る家に住みながら売却活動をする場合は、事前にメリットとデメリットを把握したうえで、計画を練ると良いでしょう。
この記事では、住みながら不動産売却をする方法や、そのメリット・デメリット、注意点をご説明します。
八王子市を中心とした西多摩エリアに住みながら不動産売却をすることをご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

住みながら不動産売却をする方法

引っ越し後、空き家にしてから売却するのと違い、住みながら不動産売却を進める場合はどのような売却方法を取るか決める必要があります。
ここでは、住みながら不動産売却をする方法をご説明します。

住みながらの不動産売却「売り先行」とは

住みながら不動産売却をする方法は、「売り先行」と呼ばれます。
売り先行とは、新居を買うよりも今の家を売ることを先行する売却方法のことです。
対して、先に新居を買って引っ越してから、空き家になった旧居を売る方法は「買い先行」といいます。
どちらも異なるメリットとデメリットがありますが、安定した資金計画を立てたい方は、住みながら不動産売却をする「売り先行」を選ぶと良いでしょう。
一方、資金に余裕があり、早く新居に移りたい方などには、空き家にしてから売却する「買い先行」が選ばれることもあります。

売却後も住み続けられる「リースバック」

不動産売却後も同じ不動産に住み続けるには、「リースバック」という方法を選択すると良いでしょう。
リースバックとは、住んでいる家を不動産会社に売却し、その後は同じ家に賃貸物件として住み続けられる方法です。
不動売却でまとまった現金を手にしたあとは、家賃として毎月決まった金額を不動産会社に支払います。
ただし、通常の売却価格の相場と比較すると、リースバックでの売却価格は約7割程度に抑えられてしまうことが一般的です。
さらに、リースバック物件に支払う家賃は周辺の相場よりも高くなりやすい傾向があります。
このような注意点を把握したうえで、リースバックを検討すると良いでしょう。

住みながら不動産売却をおこなうメリット・デメリット

住みながら不動産売却をおこなうと、資金計画が立てやすいなどのメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります。
ここでは、今の家から引っ越して、空き家にしてから売却するのと比較した場合の不動産売却のメリットとデメリットを解説します。

住みながら不動産売却をするメリット

住みながら不動産売却をおこなう場合、資金計画が立てやすいのがメリットです。
家の売却は、最初の想定どおりに進むとは限りません。
さまざまな問題が重なり、なかなか売却が進まないことも考えられます。
先に引っ越しを済ませていた場合、旧居の住宅ローンと新居の家賃または住宅ローンの支払いが二重にかかることになるでしょう。
さらに、当初の想定よりも売却価格が安くなってしまった場合は、新居にかかる費用が重い負担となることもあります。
住みながら不動産売却をする場合は、今の家が売れてから新居を確定させることができるため、資金計画に狂いが生じにくいでしょう。
また、今の家を売却して得たお金を新居への住み替え費用にできるため、余裕を持って新生活に移行しやすいのも特徴です。
さらに、今住んでいる家に内覧者が訪れることで、購入後のリアルな暮らしをイメージしてもらいやすいのもメリットになることがあります。
内覧者からの質問にも答えられ、住人だからこそわかるポイントを直接アピールできます。

住みながら不動産売却をするデメリット

住みながら不動産売却をするデメリットは、売却までに時間がかかりやすいことです。
住んでいる家を内覧者に見てもらえるのはアピールになる可能性もありますが、一般的には生活感が出すぎてしまうことが多いです。
長く生活しているほど荷物が多くなってしまい、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。
モデルルームのように理想的な部屋のイメージから、かけ離れてしまうことも少なくないでしょう。
また、内覧者への対応が負担となることもあります。
いつ内覧の申し込みが入っても対応できるようにしておかないと、せっかくの売却機会を逃してしまいかねません。
内覧者は週末や祝日に訪れることが多いため、売り出し期間中はできるだけ休日の予定を空けておく必要があります。
自分の住んでいる空間に初対面の方が多く訪れることにストレスを感じる方も少なくないでしょう。

住みながら不動産売却をする注意点

住みながら不動産売却をおこなうためには、覚えておきたい注意点がいくつかあります。
売却を成功させるために、注意点を意識しながら進めることが大切です。
いつも念入りに掃除しておく
内覧者が部屋に入った際の第一印象を良くするために、念入りな掃除を欠かさないようにしましょう。
部屋の掃除が行き届いていないと、印象が悪くなるだけでなく、建物や設備を大切に使っていないのではないかと思われる恐れもあります。
キッチンや浴室、トイレなどの水回りの清潔感をとくに重視する内覧者も少なくありません。
水回りはカビや不快なにおいなどがないかをしっかり確認しながら、日常的に掃除をしておきましょう。
自宅のにおいは住んでいると気付きにくいことを意識して、芳香剤やスプレーを利用するなどして対策することが大切です。
自分では取り切れない汚れやカビが目立つ場合は、専門家によるハウスクリーニングを検討しても良いでしょう。

内覧者が自由に見て回れるようにする

部屋を掃除して内覧者を迎える準備ができたら、内覧者が心地よく部屋を見て回れるようにすることも注意点のひとつです。
内覧者と最初にあいさつをしたら、その後はなるべく同じ室内にいないほうが良いでしょう。
住人がその場にいると、内覧者が遠慮して、価格の話などがしにくくなります。
また、すみずみまで自由に見て回れるように、クローゼットなどの扉を開けておくのもおすすめです。
購入を決断する前には、収納の細かいところまでしっかり見ておきたいと考えるのが一般的です。
自由に扉や収納を開け閉めして良いという旨を最初に伝えておくと良いでしょう。

引っ越し先を事前調査しておく

今の家が売れてから引っ越しをおこなう場合でも、新居の事前調査は必要です。
買主が見つかって売買契約を結んでから家を引き渡すまでには1か月ほどの期間があります。
その間に焦って新居を探しても理想どおりの家が見つからないことがあります。
引き渡しまでに新しい家に入居できなかった場合、仮住まいに引っ越すことになります。
引っ越し代と手間が余分にかかるため、出費がかさむでしょう。
妥協せずに新生活を始めるためには、新居に関する情報を集めておくことが大切です。

まとめ

住みながら不動産売却する際には、内覧への対応が必要などのデメリットがありますが、資金計画が立てやすいなどのメリットがあります。
このような特徴や注意点を踏まえたうえで、売却方法を決めるのがおすすめです。
八王子市を中心とした西多摩エリアで不動産売却をご検討中の方は、わたくしども「センチュリー21住宅工営販売」にご相談ください。
住みながらの不動産売却に関するご質問や査定のご依頼は、ホームページからも承っております。